今月のお百姓さんは
南牧村砥沢の
斉藤茂さん

「南牧でキク栽培をしているのは3人ほどですが、最近になってヒペリカムなどの枝ものを作る人が増えてきました。今の時期は、ヒペリカムの出荷が忙しい時。実の色には、ピンク、オレンジ、グリーンなど、いろんな品種がありますが、この土地の気候風土に合ったものを選択することが大事だと思います」梅雨明け前の7月、自宅近くにあるキクとヒペリカムの畑でそう話すのは、南牧村砥沢の斉藤茂さん(76)。
斉藤さんは10年前、会社勤めを定年後に、本格的にキク栽培を開始。8年ほど前から、ヒペリカムを新規導入したそうです。
ヒペリカムは「実つき枝もの」として人気が高く、南牧地区では、投下労力が少ない土地利用型の品目であるこの花木を、定年を迎える世代の就農作物として、南牧花卉生産組合を中心に普及を図り、近年、産地化に成功しました。群馬県がヒペリカムを導入したのは1990年。南牧では2年後に試験的栽培が始まり、当初5人の生産者で取り組み、現在では12人が栽培。県内でも有数の生産量を誇っています。ヒペリカムはキクなどの花卉と比べ、管理が容易だといいます。現在、斉藤さんの栽培比率も、ヒペリカムが半分を占めるまでになりました。
「花はモノを言わない。だから毎日畑へ行き、少しでも花の気持ちがわかるようになりたいと思います。観賞用作物だから、見た目が大切だけど、さまざまな制約もあるので、仲間と話し合いながら有効な栽培技術を研究しています。今、花作りという同じ目標を持った仲間が増えたことが何よりうれしいこと。これからも、花を中心にした仲間を増やしていきたいですね」とヒペリカムの産地化を喜ぶ斉藤さんです。 |
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